建設業からのウォーターサーバー参入はほぼ失敗する

建設業はダメです。特に土木屋は最悪です。ほぼ失敗します。

くまおさんね・・・建築屋嫌い・・・。本当にウォーターサーバー事業に向いていないのです。

くまおさんは東日本大震災前からウォーターサーバー業界で働いていました。東日本大震災がウォーターサーバー業界に与えた影響がとても大きかったことは他の記事でも記載していますので割愛しますが、とにかくウォーターサーバーがフィーバーしました。

日本には数多くの事業がありますが最も多いのは建設業ではないかと思います。
当時は全国を回って代理店募集の仕事をしていましたので、様々な業界の方と交流がありました。その中で一番多かったのが建設業です。
彼らはウォーターサーバー事業へとても興味を持っていました。

何故ならストックビジネスだからです。
どういうことなのか解説します。

震災前までの日本国は長引く不況をなかなか脱することが出来ない状況でした。その中で大きな売上減少に見舞われていた業界が建設業です。不況の波を正面から受ける業種だからです。
景気の波に左右される事に嫌気が差し、辟易している建設業者達は「安定」した売上を模索し始めます。そこで注目したのが「ストックビジネス」です。ウォーターサーバー、新聞、牛乳、ガス、電気、水道、携帯電話キャリア・・・等の“一度契約すると翌月以降も安定的に売上が上がる商売”です。
一方、建設業はフロービジネスと呼ばれており単体の売上高は大きいものの、一度売ってしまえば終了してしまう「売り切り型事業」です。

そこで建設業者達は自分たちもストックビジネスを手に入れたいと考えます。
まず建設業者が手を出すのが“管理収入ビジネス”です。
例えばマンション販売会社は景気が良い時期は販売をどんどん強化して、販売後のアフターや管理は別会社に丸投げします。ところが、景気が悪くなると新聞にこのような記事が出てきます。

「○○不動産、自社顧客向け管理会社設立。自社顧客囲い込みでシナジー効果を期待」

不動産の管理会社はストックビジネスですから、これら業種に手を出し始めます。

少し話がそれてしまいましたが、上記例はマンション販売業者の例です。では地場建設業は何を始めるのでしょうか?
その検討中に選択肢として登場するのが「ウォーターサーバー事業」なのです。
その為、震災前の不景気時代は特に東北地方での代理店募集説明会は多くの建設業関係者がこぞって参加してくれました。実際に多くの建設業の方がウォーターサーバー事業に参入しました。ところが・・・震災後、建設業者の説明会参加がほぼなくなります。

折しも、震災によって空前のウォーターサーバーブームが到来しており説明会自体にはとても多くの企業が参加していました。
しかし建設業者はピタリと来なくなったのです。
何故なら・・・建設業の方が儲かるからです。震災で建設特需が発生しウォーターサーバーの様な売上の小さい仕事よりも、建設工事のほうが明らかに利幅が大きいのです。まあ事実ですから仕方ないのですが・・・ほんとゲンキンな奴らだ。

その後、建設特需が落ち着いてから、再度建設業者がウォーターサーバー事業に興味を持つようになってきました。そこでくまおさんはそれら業種の方には必ず言っていることがありました。

「ウォーターサーバー事業に最も向いていないのは建設業です。特に土木工事系のゼネコンは最悪です。ウォーターサーバーは金額の小さい仕事ですから億単位の仕事を受注している会社から見ると早々に馬鹿らしい事業に見えてくるので参入はやめましょう。」

こういった事を伝えると、多くの建設業オーナーはこう言います。

「いやいや、建設業は売上の上下が激しいのでもう疲れた。地味でもいいから、売上が小さくてもいいから、コツコツお客様を積み上げて安定的な売上を作ってゆこうと思う。」と。

でもね・・・それ、無理だから。嘘つけ。あなたはそんな性格じゃないでしょ?と。

ウォーターサーバーはお水を汗水ながして運んで1本数百円の利益です。それに引き換え、年度末に”売上1億、利益3,000万円”というような仕事の獲得の仕方をしている土木会社には理解できない収益モデルなのです。直ぐに馬鹿らしくなります。

キャバクラでドンペリを開けているような社長の会社ではウォーターサーバー事業は上手くゆきません。それに、ウォーターサーバー事業に限らずストックビジネスは初期数年間が赤字です。初期投資が嵩むからです。これもフロービジネス事業者は理解できないので直ぐに撤退しようとします。

景気が悪くなると注目されるのが「ストックビジネス」で、景気が良くなると見向きもされないのが「ストックビジネス」です。
景気が良くてマンションや高級外車がどんどん売れるときに、ウォーターサーバーの様な低額商材を売りたいと思いますか?普通は思いません。景気が良い時にはこんなに面倒で面白くなビジネスには興味がわきませんからね。

しかし、ストックビジネスにはお金がかかるので景気が良い時に始めないと難しいですよ。
でも・・・景気が良い時は本業に投資したりもっと割の良いビジネスに手を出すことが多いためストックビジネスは表に出てきません。

なんだか愚痴っぽくなってしまいましたが、くまおさんは建設業者が本当にキライでした。
だってね・・・本当に上手くゆかないんだもん。文句は多いし、やることやらないし、景気が良くなると手を抜くし。

「ウォーターサーバー事業は面倒で、つまらなくて、しばらく赤字で、社会的地位も低い、ちまちました小銭商売ですよ?きっとあなたには向いていませんよ?面倒くさくなりますよ?それでも参入しますか?」

と聞いてそれでも参入するという会社には参入してもらいました。しかし殆どの建設会社の場合社長はウォーターサーバー事業の運営には関わりません。そしてキャバクラでドンペリを開けます。
毎日数百円づつ稼いでいるウォーターサーバー従業員はその姿を見て、自分の仕事が馬鹿らしくなり退職します。

これね・・・パターンだから。
何度同じことを説明したことか・・・どれだけ説明しても参入するんだよな〜建設屋が・・・。

建設屋はウォーターサーバー事業では上手くゆきませんので参入は諦めましょう!悪いこと言わないから、本当にやめておきましょう!

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