コスモウォーターが比較サイトで1位の理由
コスモウォーターが比較サイトで1位になっていることが多いですよね。その理由は顧客数が1位だからでもなく、商品が特別に優れているわけでもなく、満足度が特別高いわけでもありません。じゃあ何故なのか?
それはアフィリエイトという広告プログラムにおいて広告費が一番大きくなるからです。
簡単にいうと、コスモウォーターを1位にすると一番儲かるということです。
比較サイトというのは誰かが営利目的で運営しています。価格.comもカカクコムという会社が広告費を得るために運営しているのでは周知の事実です。ですから当然ウォーターサーバー比較サイトにも運営者がいて検索結果1位のサイト運営者は月間数千万単位で収益が上がります。
このような仕組みなのでコスモウォーターを1位にしておくと一番売れて、なおかつ広告費が最大化するというカラクリがあります。
この仕組がコスモウォーター好循環の秘密です。
例えばこれからウォーターサーバーの比較サイトを作って運営しようと考えている人は、現在検索上位の比較サイトを参考にサイト制作をします。比較サイトの1位はほとんどがコスモウォーターなので新しいサイト制作者もそれを真似してコスモウォーターを1位にします。するとコスモウォーターが1位の比較サイトが再度出来上がり、どんどん量産されていゆくという正の連鎖が始まるのです。
これはコスモウォーターの思うツボで、最初にこの連鎖制度を作ったウェブ担当者はかなり優秀だと思います。実際にウェブでのコスモウォーターの強さは断トツで他社の何十倍もウェブで顧客獲得をしています。
私はメーカー在籍時に他社サーバーやサービスを色々と調査しましたが、コスモウォーターは決して何かが優れている訳ではありませんでした。値段は特に安くありませんし、デザインはダサくサーバーは大型です。お水が特においしいこともなく、サービスに優れたポイントもありません。しかしウェブ上では飛ぶように売れてゆきます。
これはウェブマーケティングにおいて“必ずしも優れた商品が売れるわけではない”という事をわかりやすく体現している例だと思います。
この様な業界事情は業界人でさえ知らないことで、当然のことながらエンドユーザーは知る由もないので多くの人がコスモウォーターが業界1位だと勘違いしています。
これは体験した話ですが、あるウェブ代理店と販促計画の打ち合わせをしている際に、その担当者から「コスモウォーターが1位ですよね?」と聞かれたことが有りました。そこで本当の1位は別の会社であることをレクチャーしたという経験があります。この担当者はウェブでのウォーターサーバー販促には精通しており長年業界に携わっている人物でしたが、その様な人物でさえ間違って認識していたのです。これにはかなり驚きました。
ウェブマーケティングの奥深さを知りましたね〜。そこまで操作できるんだと・・・逆にマスメディアの威力のなさを痛感しました。私が在籍していたメーカーは有名メーカーでテレビCMも放映していたのですが、それでも認知度が低かったのです。大手広告代理店と契約してCMを流していましたからエンドユーザーは認知しているとばかり思っていたのに・・・なんて使えないんだ!大手広告代理店!高いだけじゃねーか!と腹が立ってきます。
他社がこれからウェブで巻き返しをはかるのは至難の業です。
でもやり方は有ります。それが禁断の秘儀「上位比較サイトの買収」です。おそらく上位比較サイトの買収にはかなりの資金を要するかと思います。しかしそれだけの効果は十分にあるでしょう。ネットは拡散性があるため上位比較サイトで1位になっていれば他のサイトでも取り上げられます。それが波及することで全体へ影響を及ぼすことになるのです。
上位メーカーは毎年テレビCMに数億円の資金投下をしています。
しかしCMを流して、顧客がウォーターサーバーをネット検索するとコスモウォーターだらけのサイトに誘導されるので正直なところ広告費をコスモウォーターの為に使っているようなものです。それであればその数億円の資金を利用し上位サイトを買収するなり、ランキング操作を行ってしまえばいいのです。
最近その操作に手を出している会社があります。それがサントリーウォーターサーバーです。
サントリーは業界ではむか~しむかしから参入している老舗です。しかし業販をメインにしていたため個人宅への宅配水事業には出遅れており顧客数もまだ数万件です。業界内では弱小と言えるでしょう。震災後もクリクラやアクアクララ、コスモウォーターが大躍進するなかサントリーはあまり顧客数を増やすことは出来ませんでした。そして現在でもまだまだ存在感が薄いメーカーです。
ところが昨年辺りから比較サイトの常連になりつつあります。明らかに不自然なランキングと言えます。おそらく、メーカー担当者やウェブ代理店が各比較サイトに直接交渉し上位ランクを条件に広告費交渉をしているのだと考えられます。
明らかな情報操作ですが、正しい作戦だと思います。このままサントリーが比較サイト買収を続ければいずれ上位メーカーを喰いだす可能性もあります。だだし、サントリーの戦略はどうもキレイすぎる為頭打ち感も否めません。色々な企画を打ち出していますがあまり上手くいっていないようで、すぐに企画が打ち切りになります。
少し前にジャパネットで販売をしていましたがこちらももう募集をしていません。
ハッキリ言えば広告販促代理店が“使えない”のでしょう。※サントリー担当者がいまいちなのかもしれません・・・
ペルソナ設定を完全に間違えていると思われます。まあ、これはサントリーに限った話ではないのですが・・・ペルソナ設定が完璧なのが光通信です。
光通信のはなしはまた今度。
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