ウォーターサーバー業界への新卒入社はあまりお勧めしない
ウォーターサーバー業界への新卒入社はあまりお勧めしません。
ちなみにくまおさんは転職組。元々は全く関係のない業種で仕事をしており、ウォーターサーバー事業に配属されたのも偶然です。志願してウォーターサーバー業界に飛び込んだわけではなく、たまたまくまおさんのスキルとウォーターサーバー事業のニーズがマッチしただけでした。
ですからウォーターサーバーに関しては思い入れはありませんでした。
6年ほど業界に携わり、結果としては色々と学ぶことができた時間だったと思います。会社には感謝しています。
そんなくまおさんが、いまはアウトサイダーになったからこそ客観的に判断して新卒に職業選択のアドバイスをするならばウォーターサーバー業界への入社はお勧めしません。
くまおさんは東日本大震災以前にウォーターサーバー事業に関わることができました。これはとても幸運なことであり、狙ってできるものではありません。当時はまだまだウォーターサーバーの認知度は低かったですし、社会的地位もありませんでした。
しかし今ではテレビドラマの主人公が勤める会社(亀梨君のドラマ)の事業に反映されるまでになっている訳ですから、当時とはだいぶ事情が異なっています。
まず、くまおさんはウォーターサーバーに惚れていません。
よく営業会社で教育される内容で「自社製品を好きになりなさい。自分が好きでないものをお客様に買ってもらう事はできません」といわれます。
これは営業スキルの足りない管理職が発言する内容であって、販売に好き嫌いは関係ありません。というか好き嫌いでしか販売できないのだとしたら完全なる能力不足です。業界シェア10位とかの会社はどうしたらいいの?という話です。
別に好きでなくてもウォーターサーバーは売れます。
嘘をつけという事ではなく、好きでなくても売れるのです。(新卒の方はよく分からないかもしれませんが本当だよ)
お客様から「あなたは自宅で利用しているの?」と聞かれた際に、自身では利用していなかった場合なんと切り返しをますか?
ウォーターサーバー社員の中には利用していない人も多いと思います。ウォーターサーバーはファミリー向けのサービスなので独身営業マンには不要だからです。利用に適していません。
ここで中途半端な営業マンは「利用しています」と嘘をつきます。そしてどうでもいいことで話をそらすのです。
こういった場合は嘘をついてはいけません。
「いいえ。私は利用していません。一人暮らしなので不要だからです。でもあなたにとってはとても役に立てるサービスです。是非ご利用ください。」
と堂々と言えばいいのです。好きか嫌いかはあまり関係がありません。
でもね・・・この様な営業方法はあまり教えてくれないんですよね。「営業はまず自分を売ってこい!」みたいな昭和な指導をしてくる上司はいまだに後を絶ちません。
ですから自分で覚えるしかありません。
話がそれてしまいましたが、くまおさんはウォーターサーバー事業に携わる段階から法人セールスを担当していました。
こうなってくると更に好きか嫌いかは関係ありません。自社がビジネス上でどの様に有利なのかを納得させればよかったからです。さらに言うならば、ウォーターサーバー現場での営業経験も不要です。
実際にお客様もクレバーでした。
「利益の出る取引を検討している。そしてたまたま見つけたのがウォーターサーバーだった。だからウォーターサーバーではくても利益の出る取引なら何でもいい。」
ちゃんとヒヤリングすると上記の様な事を言ってくれる経営者は沢山います。
くまおさんの様に特殊な環境下でウォーターサーバー事業に携わることができるならば、新卒入社しても良いのですがそんな事はまずありません。新卒は現場のセールスマンとして配属されます。
そしてテレアポをしたり催事営業をしたり、訪問営業を行います。
新卒の皆さんは、これらの末端労働をトップセールスに近い成績で勝ち抜く必要があります。これはかなり大変で、おそらくくまおさんはできません。多分脱落します。
そして残念なのは、そこで身につけたリテール営業のスキルはその後会社外ではほぼ評価されません。(※会社内では評価されます。)
無事出世して本部員になったとして、対外的な企業と交渉する際にリテール営業のスキルは生きてこない上に、転職市場でも全く評価されません。その事に気が付いたころには、結婚したり、子供が生まれたり、家を買ったりしてすっかり足腰が重くなっています。
くまおさんはこれらの現象に陥ってきた諸先輩方をたくさん見てきました。
若いうちに本部入りしたくまおさんは年上の方と仕事をする機会が多かったのでが、それらの人々は大体が歴代のトップセールスマン達です。現場での実績を聞くと信じられない様な数字をたたき出しています。
でもね・・・年齢を重ねて、その後社内の出世競争からも外れてしまうと何もできなくなってしまいます。
リテール営業のスキルが主な武器である為、転職しようにも評価されないので足が動きません。
震災前からウォーターサーバー事業に携わっていれば、社内ポストもどんどん創出されていたので良かったのですが、すでに震災特需が終わってしまった今では当時の様に流動的ではありません。
ですから新卒で入社した場合、それらの網の目をかいくぐって出世する必要があります。現場での忍耐力はもちろん、作戦を実行する頭脳も必要です。これらを持ち合わせているならば入社してもいいでしょうが、そこまでのスキルがあるならばウォーターサーバー事業以外で、もっと条件の良い会社があるはずです。
すでに入社してしまった人には申し訳ないのですが、ウォーターサーバー事業では個人スキルは伸びません。
ですから自分で勉強しなさい。
だからと言って、ウォーターサーバーの仕事をさぼってはいけません。しっかりと結果を出してその上で自分を高める勉強をしなさい。
いま、ウォーターサーバー各社で足りないポジションはウェブ担当です。先日あるウェブ広告代理店の方とお話をしましたが、ウォーターサーバー会社においてウェブ担当は本流から外れた2流以下の人材が担当することが多いようです。
その理由はなんとなくわかりますが、ウェブはチャンスです。
ウェブでの集客を勉強するとよいでしょう。自分でウェブサイトを作成できるスキルを身に着けて、自分で集客できるスキルを身に着けるべきです。それが出来ればウォーターサーバー会社では唯一無二の存在になれます。ウェブ関係の諸先輩なスキルの低い担当者が多いので、現場営業よりも競争力がありません。
職場は戦場です。
どこがウィークポイントなのかを見つけて攻めましょう。ウォーターサーバーの様に成長が鈍っている業界では縁の下の力持ちは評価されないので、自身がフォワードとしてガンガン点を取りに行く作戦が有効です。
毎週末に同僚と飲みに行っているようではだめです。
他の同僚と同じ行動をしていればいずれ脱落します。地力はみんなほぼ一緒なので頭を使って努力した人が勝つようになっています。くまおさんのこの記事を読んで心を入れなおして頑張ってください。
特別なスキルが身に付かないウォーターサーバー事業では、なんとなく日々を過ごしてしまうと絶対に後悔するからね!
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