ウォーターサーバー会社ホームページの正しい立ち上げ方と運用方法

ごきげんよう。くまおさんです。
7月に入りとても暑くなりました。すっかりウォーターサーバー繁忙期です。
そんな中、プレミアムウォーターが相変わらずぶっ放していますね。
ついに顧客件数50万件突破という事でおそらくクリクラを追い抜いたと思います。
2017-07-14

さて、じつはくまおさんの奥さんがちょっとしたビジネスを始めたいという話になり、ホームページやらブログやら、その他もろもろもの制作をしてます。
奥さんはビジネス素人でもあり、ウェブの事は一切わからないのでくまおさんが主体となり制作します。
そんな流れのを体験しながら色々と感じたことがあり、それはウォーターサーバー会社のホームページ制作や運用にも共通する事だな~と感じたので記事を書きたいと思います。

まず・・・人って「目の前に形にして出してもらうまで自分が何が欲しいのかわからない」のね。
スティーブジョブズが製品を作る際に言っていたような記憶があります。

奥さんにどんなホームページがいいの?と聞いても明確な回答が返ってくることはありません。
同業者のホームページを閲覧して、「これはなんとなくいいよね~」という程度です。

そうなる事はおおむね予想していたので、くまおさんが独断と偏見でロゴマークやら全体の雰囲気やら、サイト構成やらのすべてをデザインしました。
製作途中のサイトを見せると・・・あーだこーだ意見を言ってきます。

そう!「目の前に形にして出したらやっと意見が出てくる」わけです。まあ、それはそれでOKです。

これって、くまおさんがメーカー在籍時にウェブサイトの立ち上げ担当をしていた際にも感じたことでした。
立ち上げ時にはくまおさんは自分でアフィリエイトを運営していたので、サイト制作に関しては多少の事は分かっていました。
そこで当時くまおさんが考えていたことはこんな感じ。

「とりあえず作って早々にアップする。その後状況を見ながら随時修正!」

今になって考えても上記の考え方は正しいといえます。ところがこういった制作方法は一般的な企業では認められません。

企業でホームページを制作する場合、外注に依頼することが多いかと思ます。場合によってはコンペ等も実施するでしょう。
それに並行して予算獲得のために社内稟議を通過させなければなりません。
それには、それらしい理由も必要です。故にそのサイトである程度契約が見込めないとそもそも稟議書が通過しないという難問が待っています。

何が言いたいのかというと、一般的な企業(少なくともくまおさんお在籍していた会社)では「完成品のサイト」を外注に依頼しなければならないのです。
実際問題としてウォーターサーバー会社のサイトなんてものは集客さえできればある程度は契約になります。

しかし最適化されたサイトを一発で作り上げるなんてことは不可能です。
運用してみないと分からないに決まっているじゃない。

ですから、本来はひとまず下記を用意すれば大丈夫なのです。

〇他社の真似をして差しさわりのない公式サイト(安心安全やさしい、女性的な感じ)
〇他社の真似をしてLPの制作(価格、お水の産地、安心といった訴求で十分)

本当の実力が問われるのはここからです。
上で述べた様にウォーターサーバーは公式サイトに流し込みさえすればある程度は契約になります。
なぜなら、先にウェブ上に無数に存在している比較サイトや情報サイトが興味付けをしてくれているからです。

ですから本当の闘いは公式サイトやLPにいかにして顧客を流し込むか、流し込むために比較サイトや情報サイトをどのようにコントロールするか、もしくはコントロール配下に置くか、連携をとれるかという事になるのです。

多くのウォーターサーバー会社の場合、ウェブ担当者は2流以下の人物が担当する事になります。(※仕組み上そうなっています)
一度予算取りして制作したサイトは納品されたが最後、その後の更新は行われません。これはもう最悪です。

本来ならば、公式サイトやLPへ流入してくる検索ワードやエリア、よく閲覧される記事などから需要を探し出します。
そしてそれを副サイトやメインサイトで記事化することが重要です。

ですから稟議書でOKをもらって最初に納品されるサイトというのは完成度でいえば10%程度だと思ってください。
ホームページはどんなプロでも市場のニーズを最初から取り込むことはまず不可能です。まして、昨日今日依頼された業界のホームページの場合、情報はほぼ網羅されないと考えた方が無難です。
ウォーターサーバー会社ホームページを制作する場合は随時ブラッシュアップできるような構成にする必要があるのです。

最近ではwordpressというオープンソースのブログ/CMS プラットフォームがあり、多くのサイトはwordpressで構築されています。
これを利用することで見た目は一般的なホームページの様に見えるのに、更新はブログのように行えるサイトが作れます。

そして、とても重要なのが自社運営の副サイトです。
サテライトサイトという言い方もします。これは直接的な集客にも利用できますし、何より検索ワードを集める際に重宝します。
メーカーサイトの場合、どうしても商標系の検索ワードがメインになる為、実際にエンドユーザーがどの様な検索を行っているのかを把握しにくいという欠点があります。
一方、副サイトとして比較サイト等を自社運営していれば、どのような検索ワードで顧客が流入してくるのかを把握することが出来ます。
これはお金では買うことが出来ない自社のノウハウとして蓄積され、将来的にウェブサイトの完成度を飛躍させることに役立ちます。

副サイトで集めたキーワードで随時記事を投下します。
これらを繰り返すことで強固なサイトが出来上がってくるわけです。

この辺りまでを自社運営できれば、アフィリエイターと連携してさらに強固な自社コンテンツを量産できると思います。
ウォーターサーバーの素人サイトや比較サイトは薄い情報が多く、その制作はほぼアウトサイダーにて行われていると推測されます。
要するに記事が弱いという事です。

上記を踏まえて、ウォーターサーバー会社ホームページを制作する場合は、それらの副サイトの定期的な更新や、本サイトのてこ入れ、LPのABテスト等を常に実施することを念頭に置いて稟議書を提出しなければなりません。
しかし実際にはそこまでわかっているウォーターサーバー会社担当者は存在しませんし、そもそも2流人材が担当していることが多い為、先回りできないでしょう。
なんだかんだでHPの制作にかかるトータル予算は本サイトの10倍程度になるかもしれません。

また、上記は俗にいうSEO対策なので結果を保証するものではありません。相手は天才集団googleですから普通に考えたら負けます。
これら費用対効果を数字化できないものに対しては、企業幹部は稟議書にハンコを押してくれないというジレンマがあるでしょう。

解決策は自社担当者にてウェブサイトの更新・制作をする技術を身に着けることです。
その担当者に必要なスキルは下記です。

〇ウェブサイトの更新スキル(慣れれば簡単)
〇ニッチワードの発掘スキル(一朝一夕では身につかない)
〇成約ワードの発掘スキル
〇文章力(読書量)
〇機動力
〇セールス力(勘?)
〇分析力
●社内交渉力

最後の社内交渉力についてですが、上記のような作業は一朝一夕では効果が出ません。
今後さらに厳しくなってくるウォーターサーバー業界では毎年のように予算未達になるメーカーが多数存在します。
それらメーカーは往々にして経費削減を言い出すため、上記作業が凍結させられる可能性が極めて高いといえます。
それらを跳ねのけるだけの社内交渉力とバイタリティーが無いと、実際にメーカー社内でウェブサイトの強化作業を続けることは出来ないでしょう。

そこで問題が起こります。それが下記です。

「そんな人材はいない」

そうです。そんな人材はいないのです。
仮にいたとしても別の部署で生き生きと働いており、コミッションの出ないウェブ担当になりたいという人材は皆無です。
じゃあどうするか?

あなたがその人材になればいいと思います。無理?

じゃあ外注しようか?と思っても外注ではもっと能力の劣る担当者と仕事をする羽目になります。
外注ではウォーターサーバー業界の事を理解していないでしょうし、そもそもウェブ代理店の担当者はあまりスキルの高くない事が多いです。

だ・か・ら・・・ぶっちゃけ無理ゲーです。

社内のウェブマーケッターの給料体系を変更するのも良いのではないでしょうか?
昨年対比で伸びた分×〇円というような感じで。
頑張れば100~300万円くらい月間で稼げるような体系にすればよい人材が集まると思います。
ウォーターサーバー会社全体の広告予算からすれば微々たるものでしょうから考えてみる価値は十分です。社内のバランスが…などといっているとウェブから取り残されます。
成果を出す人間に対しては正しく分配するのが本来の正しいバランスだと思います。

ちなみに、上記で記載したことが出来る人材は滅多にいません。いたとしてもこちら側に識別能力がなければ判別できません。
その為、特別待遇してよい人材だといえます。

さて、くまおさんの奥さんに話を戻します。
奥さんはウェブには全くの素人です。その為、競合他社のサイトを参考にしようとします。
しかしその分野はウェブ化が遅れており、はっきり申し上げてかなりレベルが低いです。

「普通」という感覚をどこに置いて仕事をするのかによって成果は全く変わる事でしょう。

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