ウォーターサーバーの取次店は儲からない
ウォーターサーバーの取次店は儲かりません。そんなことは分かりきっています(笑)
くまおさんはメーカーで代理店開発を担当していましたが、営業力がかなり強い会社でも取次店契約では儲けを出すことが出来ませんでした。ご愁傷さまです。
そもそもウォーターサーバーはどういったビジネスモデルなのかを認識しましょう。
ウォーターサーバーは100年以上前にアメリカで発祥したサービスだと言われています。当時は陶器やガラス容器にお水が入っており木製の台に乗せて利用するといったものでした。
それが欧米やアジア地域で親しまれ日本でも10数年前から普及が始まったという経緯です。日本と比べ諸外国は水道水が飲用に適していないという事情もあるため、違和感なく受け入れられており、サーバーも家電量販店で普通に販売されています。
ユーザーはお水ボトルのみ指定業者から購入するという仕組みで、アジア圏ではこのお水の価格がかなり安いです。12リットル数十円〜です。
日本はやや特殊なマーケットでサーバーはレンタル品が基本となり、お水は宅配業者が発送しています。
衛生管理状態に厳しい日本では買取型のウォーターサーバーはあまり普及しておらず、今後も普及しないと考えられます。
日本におけるウォーターサーバービジネスはサーバーを無料貸出しして、ボトルを定期購入してもらうことで資金回収してゆくという仕組みです。そういった事情があるため、サーバーは業者が抱えることになり決して小さくない資金負担を強いられます。
サーバーはおおよそ1〜3万円程度で流通しますので、ボトルの利益(※200〜1,000円程度)では回収に2年〜の時間がかかります。運営業者としては長期間利用してもらうことを前提にビジネス計画を立てています。
さて、ここで取次店はどういった立ち位置になるのでしょうか?
それはその他獲得経費という事になります。
ただでさえ赤字スタートのビジネスモデルに対して、更に獲得経費という赤字を上乗せすることになります。ですから取次店報酬はあまり大きくならないことが一般的です。
とは言っても、メーカーによっては5万円以上の獲得フィーを用意していることもあります。しかしほとんどのメーカーではそこまで大金は吐き出しません。
ウォーターサーバーというビジネスは「ストックビジネス」と呼ばれ、初期は赤字だけれども顧客が積み重なることで安定的な売上と利益を確保するモデルです。
新聞販売店、牛乳販売店、ダスキン、携帯電話等が同じビジネスモデルで展開しています。これは長期間安定的に経営を行うことが出来ます。
上記からも分かるように、ウォーターサーバーで一番儲かるためには「ストック収入」に目を向ける必要があります。
しかし、取次店はあくまでも顧客獲得のみに特化しており、顧客権は得ることが出来ないため獲得報酬を手に入れて、それでビジネスは終了です。ですからそもそも儲からないのです。
また、ウォーターサーバー顧客の獲得は思いのほか難易度が高いです。
もともと、不満解消商品ではなく「無くても困らない」商品なので訴求が大変です。
取次店を募集しているメーカーは・・・
コスモウォーター、フレシャス、クリティア、その他雑魚天然水メーカーといったところが多いかと思いますが、これらメーカーの契約には契約期間がありそれ以前に解約すると解約金を請求されます。
こういった事をしっかりと顧客に伝えた上で契約しなければならず、その辺りをごまかして契約するとメーカーから報酬が承認されないことも有ります。
かなり強い営業力が必要です。
上記のことを認識した上で、それでもウォーターサーバー取次店を検討しているなら、オススメのメーカーは下記です。
・コスモウォーター
ネットの覇者。天然水NO1のメーカーです。ネット比較サイトのランキング操作に見事成功しており、世間ではコスモウォーターがシェア1位だと勘違いしている方が多いです。その為、営業中や営業後にネットで評判を調べられても概ね好評なステマサイトがネットを埋め尽くしているので悲観的になることが少なく、キャンセル率もあまり高くありません。
どうしてもウォーターサーバーの取次店をやりたいならコスモウォーターが断トツのおすすめです。
後3つ紹介しましょう。
・フレシャス
デザインに優れたサーバーを有していますので、他社ユーザーをひっくり返す目的でセールス活動を行うと比較的顧客獲得が容易です。ただ認知度が低い事と、そもそも他社ユーザーを狙えるほどウォーターサーバー自体の普及率が高くないためそういった顧客に出会う確率は低いです。
・プレミアムウォーター
2016年7月〜光通信の傘下に入りクリティアと統合している、とても勢いのある会社です。
光通信系列ということも有り、通信系営業会社では馴染みのある営業手法を展開できるのでそういった会社には向いています。また顧客へのクロスセルを想定して他社よりも高額報酬が出やすい傾向があります。ただしこちらも認知度は低く、クレームも多いため短期決戦型で多少のグレー部分は厭わないという方であれば悪くない選択肢です。
・クリクラ
本当の業界1位です。顧客数では断トツ1位ですがネット戦略が下手なので、1位だと認識しているユーザーはとても少ない印象です。強みは「無料サンプル」制度を有していること。
リターナブルメーカーの強みで、天然水系メーカーでは実施できな営業方法です。これにより顧客獲得難易度は格段に下がります。
ただし契約率も下がるためメーカーからの報酬は低いです。営業初心者にはおすすめのメーカーですが、儲からないので企業として取次店になることは避けたほうが良いでしょう。
そもそも多くの人がウォーターサーバービジネスの事を勘違いしています。優等生の頭で考えるとそうなっちゃうのかな〜。
ものすごく不謹慎な言い方をしますよ・・・・ウォーターサーバービジネスは・・・現時点では・・・
「バカの奪い合い」
です。リテラシーの低い人をかき集める方法に長けている会社が覇者になります。
今であれば・・・ポケモンGOとコラボレーションすれば後先考えずに契約する人が殺到しますので、儲かると思います。
一昔前だと妖怪ウォッチの妖怪メダルとコラボすれば顧客が爆増したことでしょう。
ビジネスの専門家になればなるほど、サービスの差別化とか、水道水と比べてとか・・・それっぽいことを言い出しますが全くの見当違い。
このビジネスのペルソナをよ〜くわかっているのが光通信です。その光通信が展開するプレミアムウォーターは最強だと思う。(※特にサービスは良くないけど契約者は増加すると思う)
プレミアムウォーターは幹部が更迭されないかぎり無双状態が続くと思う。
そのうちコスモウォーターの牙城を崩しにかかることでしょう。
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