【ステマ】くまおさんの仕事は忙しくないけど難易度が高いと思う

長男が学校で制作した作品で家族に感謝を伝えよう!というものがありました。
その中で「パパは仕事は忙しくなさそう」と書いてありました。
くまおさん、普段から「仕事忙しい?」と聞かれると「別に忙しくはないよ」と答えているのでそういう事から連想されたのだと思います。

忙しいパパより、時間に余裕のあるパパの方が良いよね!

さて、くまおさんの仕事は忙しくはありません。新規開拓の営業を経験した人であれば分かると思うのですが、忙しさは自分で調整できますし忙しい事を望んでも顧客がいかければ忙しさは実現できません。ですから新規開拓営業マンにとって忙しいという事はとても望ましい事である場合が多いです。仕事が取れていないのに忙しいと言っている新規開拓営業マンは余計な仕事をしているだけで、実際には忙しくありません。勘違いです。

営業には大きく2種類あって、新規開拓営業と既存顧客営業です。この2つは同じ営業でも埋められない大きな溝があります。

くまおさんの場合、新規開拓営業がメインの業務になるのですが基本的にはパソコンで集客をしています。飛び込み営業や電話営業、DM営業等も経験してきましたがパソコン集客が精神衛生上&コスト面からみて今のところ最も条件が良いです。

新規開拓営業マンにとって一番難易度が高いのが集客です。目の前にお客様がいれば一定の割合で契約になりますが、そもそもそのお客様を集客できなければ営業をかけることすら出来ません。多くの人が勘違いしているのですが、売れる営業マンというのはセールストークが優れているのではなく、集客や顧客がいる場所を発見する能力に優れている人の事を指します。ですからトップセールスマンは口がうまいという認識はあまり正しくありません。

では、くまおさんは普段パソコンで具体的に何をしているのかを解説します。

くまおさんは、アフィリエイトで培ったSEO知識をもとに検索エンジンで上位表示が容易なキーワードを発掘してひたすらステルスマーケティングを行っています。

そう、「ステマ」です。
ステルスマーケティングとは営業と分からない様に営業をかけることです。ステルスとは敵のレーダーに発見されないようにすることであり、ステルス戦闘機のステルスと同じです。

一時期(まあ、現在もですが)、芸能人が使っていないサービスを使っている風に宣伝して広告料をもらっていたという問題がありましたが、広義ではあれと同じステマです。

イメージのとても悪いステマですが、日常の様々な場所に存在しており、業種によってはとても効果が高いです。
人様から顰蹙を買うようなことこそ結果が出ると思っています。実際に効果があるのだから仕方がない。

ウェブマーケティング担当は各社に在籍していることが多いのですが、多くの場合で必要な能力が分散しています。本来望ましいのは、自身でウェブサイトの構築が出来て、SEO対策を行い、広告出稿をこなし、営業的な嗅覚でブルーオーシャンやニッチマーケットを探すことが出来るスキルをマーケティング担当者が個人で有していることです。
しかし、そのようなケースはまずありえません。
企業のマーケティング担当者はウェブサイト制作は外注しますし、SEO対策やそれに付随した広告出稿も外注です。営業マンがマーケティング担当になるケースもありますが、その場合はウェブの知識に乏しい為それらを外注会社へ伝えることが出来ません。勘で営業していたタイプでは尚更です。くまおさんがトップセールスマンと接してきた感じでは、ウェブ知識とセールス知識を同時に習得できる人はほぼいないと感じています。

くまおさんの会社はとても小さいので外注費用を払う余裕がありません。

そこで、上記の内容をくまおさんが自分一人で実施しています。今のところ広告費を払わなくても悪影響のない超ニッチマーケットでの商品を扱っている為、キーワードの発掘と簡単なサイト修正、サイト制作で上位表示する事が出来ています。
集客をかけたい特定のキーワードをyahooの検索窓に打ち込んだ時に、くまおさんが作成したサイトが1ページ目を占領しているという事も度々あります。

リアル営業とウェブ営業の違いといして大きいのが、リアル営業の場合その営業はその瞬間に効果が最大になりそれからはどんどん落ちてゆきますが、ウェブ営業の場合、一度作ったサイトはウェブ上に残り続け、それらが相乗的に存在感を発揮し続ける事にあります。

リアル営業の場合個人の行動量には限界がありますが、ウェブ営業の場合は営業行為がストック的に蓄積してゆき大人数で営業を行っているのとと同じ効果を発揮してくれるのです。

普段の業務として、これらのサイト制作やキーワード修正を随時行っています。そして気が付いたキーワードや競合の商標や企業名で集客をかけることもあります。ただし、誹謗中傷することはせずに別の選択肢としてくまおさんの商品にたどり着くように動線を作っています。

新しいアイデアが思いついた場合、まだサービスが出来上がっていなくてもウェブサイトを先に制作して集客状況を把握することもあります。
外注すると時間と費用が掛かりますが、自身でウェブサイトを制作できるので1日あれば実施できるからです。
それに、根本的な問題として、外注先にこちらの思いを100%伝えるという事はまず無理です。

上記を実施する中で一番必要なものは何かと言うと「営業スキル」です。ウェブの操作スキルではありません。
顧客がどこに存在するのかを探すことと、ライバルが弱い事、自社で提供できるサービスのレベル等を総合的に判断して戦場を決定する必要があります。
そして、上手くゆかなかったり他社の方が強い場合は、そもそも集客が出来ない場合はすぐに撤退して、別のサイト構築に取り掛かります。
このスピード感で作業するには外注では実現が難しいといえます。外注は費用が掛かりすぎるので稟議書が通りませんし、費用対効果が合いません。これはくまおさんが自分で全部実施できるので可能な方法です。

「営業スキル」で見つけた獲物に「ウェブスキル」で攻撃するというイメージです。これらを素早く行うには一人の人間が同時にこれらのスキルを身に着けている必要があります。

くまおさんの経験上では、営業スキルの方が定着が難しいです。理論的な勉強を行い、それを実務経験として試して訓練しないと身に付きません。一方、現在のくまおさんレベルのウェブスキルであれば習得はそこまで難しくないと思います。
ただ、くまおさんの場合全くの独学で習得したためかなり大変でした。

ステマの話ばかり書いていますが、ステマで「着火」したらリアル営業の段階に入ります。ありがたい事に、ステマで着火したお客様の中には商社機能を有している会社も多々あり、くまおさんの代わりに様々な方面に営業をかけてくれています。
本来であればくまおさんの会社ではタッチできない様な企業や機関等にもアプローチできている状態になってきました。

最近はステルスマーケティングで集客したお客様である程度ビジネスが成立してきたので、それらのリアル顧客の対応や契約、海外展開の準備等を行っています。

海外展開に関しても、くまおさんには外国での商売の知見が全くないので商社やコンサルタントの協力を仰いでいます。海外での販促に関してはそれら企業が代行してくれているのでとても助かっていますし、営業の手数がとても増えたので頼もしいです。

もっとも、ここまでたどり着くのに3年間かかりました。
くまおさんのやり方は今までの営業方法とは異なるので、社内での理解を得られませんでした。いや~まじで大変だっだ。

ここ1年くらいは、ステマ作業も一段落したので、リアル営業の比率が高まってきました。
こちらは本業なので今まで蓄積してきた営業スキルで十分に対応が可能です。

くまおさんの仕事は忙しくはありません。個々の業務の難易度が極端に高いわけでもありません。でも、それらが集中している事が稀なので、くまおさん以外で出来る人は少ないと思います。
少なくともくまおさんが今まで出会った中で、現在のくまおさんの業務が出来る人には巡り合ったことがありません。くまおさんよりも優秀で仕事ができる人をたくさん見てきましたが、それとも異なるスキルです。

育児と仕事が比べられることって多々ありますよね。

「育児は大変な仕事だ!年収換算すると1千万円だ!」みたいな話。くまおさんにも子供が3人いるので大変なことは理解しているつもりです。

ただ、大変だけど健康体ならば出来なくはないと思います。(※反論されそうだな~)
でも、くまおさんの仕事はおそらく健康体でも難易度的に無理だと思います。忙しくないけれども難易度が高くて出来ないと思うからです。

なので、「主婦の仕事を軽んじているのか!?」みたいな事を言われると、軽んじていないけど同じ土俵で比較できる話でもないよね?と思います。どちらが大変かという問い自体が間違っています。
そりゃあ「大変」なのは主婦の仕事でしょ?と素直に思います。別にくまおさんの仕事は「大変」ではないもん。難しいけれども。

物理的な大変さはないけれども、スキル的に出来ないことってありますよね?

仕事を大変かそうじゃないかという基準で比べると見誤ることがよくあります。
大変な仕事を大変じゃない仕事に変えることが出来る人が本当に優秀な人なのだと思います。

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